トラの威を借る男 | フシギ不動産日記

トラの威を借る男

ある秋のヒマでヒマでたまらなかったある昼下がりのこと。

その男は1人でやってきた。

どうやら部屋を探しに来たらしく、来店は1度目ではないらしい。

本来の斡旋担当は外出しており、別の女性社員が変わりに対応していた。

※本当は関西弁でのやりとり

住民票持ってきてるんだから、入居させろよ

審査があるので、まだできません。

前来たとき、住民票持ってきたら入居できるって言ってただろ!!

審査があるので、申し訳ありませんが、まだできません。


なに~、俺の親父は○○組の△△だぞ!


おそらく、自分の言っていることが通じなくて、思わずそんなことを発し

たのだろうが、あくまでもその地方だけの話。私はそれが誰なのか全然分

からなかった。

そのとき居たのは滋賀の某不動産会社。かなり田舎だったからそんなこと

もあったんだろう。

担当した女性社員もキョトンとしていた。

いまどきそんなこと言うって、かなり恥ずかしい。