どうしても折半したい不動産業者 | フシギ不動産日記

どうしても折半したい不動産業者

おそらく普通の方は知らないであろう業者間のやりとりの話である。

夏のある日。

ファミリー向けの物件を探しているお客様のために部屋を探すことに

なった。

しかし、管理物件にお客様が望む物件が見当たらなかったので、同業者

が管理している物件を斡旋することに・・・。

一般物件(※1)の場合、その業者の管理物件の場合はたいてい斡旋手

数料の一ヶ月分をもらえるのだが、その物件が管理物件ではない場合に

斡旋手数料を折半することがある。(一般物件だけれども、その業者の

専任物件(※2)のときに多い)今回は後者のケースになっていた。

前もって案内する時間を確認して鍵を借りようとしたところ、

家主さんが持っていますので、私も立会いに行きます。

では、よろしくお願します。

と翌日の夕方・・・たしか17時くらいにお客様と物件の前に到着。

物件は支店から徒歩5分くらいの場所だった。

そこで先ほど約束した同業者を待っていた。5分すぎ、10分すぎ、20分過ぎ

たところで、しびれを切らしてお客様と一緒に家主様のところへ行って、家

主様立会いで物件を見るようにした。

各部屋を家主様の説明を受けながら、回っていると・・・



バタン、ドタドタドタドタ・・・、はぁはぁはぁ。


そう、今ごろ来たのです。多分40分くらい過ぎていたでしょう。

案内も終わりかけていたから、今ごろ来てもと言う感じ。

すみません。遅くなりました。

お客様の手前特に何も言いませんでしたが、帰り際にその業者さんこう言って

いきました。



斡旋手数料、折半ですからね。


そこまでして折半して欲しいの。もういいよ。



※1 一般物件:管理物件と異なり、自社で管理していない物件のことを言
う。家主が直接管理しているところもあれば、業者が管理している物件もあ
る。斡旋する立場からすると、物件によっては斡旋手数料が折半されること
もあるので、比較的勧めたがらない。

※2 専任物件:管理物件ではないが、家主が一定の業者にだけ斡旋をお願
いしている物件。他業者が斡旋しようとしても、その業者を通してでないと
斡旋することができない。