自業自得な男
私は専門学校卒業後、就職を機に県外へ就職した。そんな場所に以外にも
高校時代の同級生がいたことを知り、幾度か一緒に遊んだりしていた。
そんな彼が今回の話の男である。
1月のある日一本の電話がかかってきた。聞いてみると大学卒業を控えた
彼が就職先に近い部屋を探しているという。
高校時代からの友だちだからいろいろと資料を集め、条件の合う3つの物
件を案内することを決めた。
そのときはすでに私は斡旋係から別の部署に移っていたが、特別に斡旋を
させてもらったし、友だちだからこそ案内できる通常ならまだ募集をかけ
ていないような新築物件なんかも案内していた。
その新築物件はロフト2畳が付いていた。そのとき、私はこう言ったのを
憶えている。
「同じようにロフトがある物件にレオ○レスがあるけど、そっちは辞めて
おいたほうがいいよ。物件の構造が木造だから基本的に音が筒抜けだから。
トイレの水を流す音とか丸聞こえだし、1階だとロフトがある分2階の音
とか良く聞こえるからね。ときどきクレームが入ってるくらい。」
今は変わっていると思うが、当時のレオ○レスの物件のほとんどは木造で
一階はフローリングで、二階はフローリングだと音が響くのでじゅうたんに
なっている物件が多かった。どんなに今回のような説明をしても、見た目き
れいだから、決めてしまうケースは多い。
さて、話を戻すと彼は結局その日には決めずに改めて私に連絡すると言って
帰った。1週間ほどは気にかけていたが、連絡が無かったので私はもう忘れ
てしまっていた。それから半年くらいして、私はその会社を退職し、別の
県の不動産会社に呼ばれて、その会社の契約社員として働いていた。
そんなある日、知らない電話番号から電話がかかってきた。電話を取って見
ると私に連絡しなかった彼からの電話だった。
「どうした。突然電話なんか。なんかあった?」
「・・・強制退去って言われた(涙)」
「はぁ?どうして?」
「部屋引越しったったい。」(※私も彼も熊本の人間なので)
「じゃぁ、あのときの物件に決めた?」
「いや、あのあとレオ○レスセンターってとこに行って、○○○のレオ○レス
に決めた。」
「そこって、前の会社の管理物件じゃん。あそこ(具体的な場所)にあ
る物件でしょ。」
「そうだったと。」
「ちょっと経緯を教えて。」
「・・・」
「この間飲み会があって、その帰りにみんなでうちに来たんよ。そんときに騒
ぎよったし、酔った女の子とロフトで(自粛)」
「だからレオ○レスは辞めたほうがいいなんで、物件決めるときに相談しな
かったの?」
「ごめ~~~~~ん(泣)もう二度とそんなことせんけん。管理係の人に話を
つけて~~~~。」
私は心の中でこう思った。
「天罰じゃ」
結局、前の会社の管理の担当の人と仲が良かったので、「釘刺す意味で警告
した」ということを確認。どうやら、両隣&上の入居者から騒音のクレーム
があったようだ。
その後、すぐ彼を安心させるために電話を入れた。
・・・それ以来彼から電話などかかったことはなかった。
高校時代の同級生がいたことを知り、幾度か一緒に遊んだりしていた。
そんな彼が今回の話の男である。
1月のある日一本の電話がかかってきた。聞いてみると大学卒業を控えた
彼が就職先に近い部屋を探しているという。
高校時代からの友だちだからいろいろと資料を集め、条件の合う3つの物
件を案内することを決めた。
そのときはすでに私は斡旋係から別の部署に移っていたが、特別に斡旋を
させてもらったし、友だちだからこそ案内できる通常ならまだ募集をかけ
ていないような新築物件なんかも案内していた。
その新築物件はロフト2畳が付いていた。そのとき、私はこう言ったのを
憶えている。
「同じようにロフトがある物件にレオ○レスがあるけど、そっちは辞めて
おいたほうがいいよ。物件の構造が木造だから基本的に音が筒抜けだから。
トイレの水を流す音とか丸聞こえだし、1階だとロフトがある分2階の音
とか良く聞こえるからね。ときどきクレームが入ってるくらい。」
今は変わっていると思うが、当時のレオ○レスの物件のほとんどは木造で
一階はフローリングで、二階はフローリングだと音が響くのでじゅうたんに
なっている物件が多かった。どんなに今回のような説明をしても、見た目き
れいだから、決めてしまうケースは多い。
さて、話を戻すと彼は結局その日には決めずに改めて私に連絡すると言って
帰った。1週間ほどは気にかけていたが、連絡が無かったので私はもう忘れ
てしまっていた。それから半年くらいして、私はその会社を退職し、別の
県の不動産会社に呼ばれて、その会社の契約社員として働いていた。
そんなある日、知らない電話番号から電話がかかってきた。電話を取って見
ると私に連絡しなかった彼からの電話だった。
「どうした。突然電話なんか。なんかあった?」
「・・・強制退去って言われた(涙)」
「はぁ?どうして?」
「部屋引越しったったい。」(※私も彼も熊本の人間なので)
「じゃぁ、あのときの物件に決めた?」
「いや、あのあとレオ○レスセンターってとこに行って、○○○のレオ○レス
に決めた。」
「そこって、前の会社の管理物件じゃん。あそこ(具体的な場所)にあ
る物件でしょ。」
「そうだったと。」
「ちょっと経緯を教えて。」
「・・・」
「この間飲み会があって、その帰りにみんなでうちに来たんよ。そんときに騒
ぎよったし、酔った女の子とロフトで(自粛)」
「だからレオ○レスは辞めたほうがいいなんで、物件決めるときに相談しな
かったの?」
「ごめ~~~~~ん(泣)もう二度とそんなことせんけん。管理係の人に話を
つけて~~~~。」
私は心の中でこう思った。
「天罰じゃ」
結局、前の会社の管理の担当の人と仲が良かったので、「釘刺す意味で警告
した」ということを確認。どうやら、両隣&上の入居者から騒音のクレーム
があったようだ。
その後、すぐ彼を安心させるために電話を入れた。
・・・それ以来彼から電話などかかったことはなかった。