こんなこともあったな(vol.2)
1月、2月になると繁忙期となり、物件が足りなくなってくる。
ましてや、私が居た支店のエリアだけで短大・大学が5校あった
ので良い物件・・・というか、まともな物件は早々に決まってしまう
わけだ。
本来ならば、退去予告は一ヶ月以上なので、ほとんどの方が退去
される約一ヶ月前に連絡をされる。つまり、大学卒業に合わせて退
去されるということは2月くらいにしか退去予告の連絡が入らないの
である。
そこで11月くらいにワンルーム、1Kあたりの管理物件の退去予定
を探る。
管理物件だから契約書、申込書などがあるので、生年月日を確認し
て留年など無ければ通常4年で卒業というのが判断できる。
私は夜7時くらいに契約書または申込書を見ながら電話をかける。
今住んでいる方の電話番号は知るはずも無いので、それぞれの実
家に電話するのだ。
「夜分恐れ入ります。○○センターのものですが・・・。△△くんの住
んでいるお部屋を管理している会社です。」
今考えてみると、実に怪しい言い回しである。ただ、変なものを売るわ
けではないので、戸惑いながらも対応はしていただけた。
「ただいま、3月の退去予定を確認させていただいてますが、△△くん
の退去の予定はございますか?」
大学院や就職で残らない限り、だいたいのところは、
「ちょうどよかったです。卒業しますので退去の手続きをお願します。」
のような返事をいただく。しかし・・・。
「留年しましたので、あと1年お世話にならせてください。」
と、思わず
「いえいえ、スミマセン。そんなことを知らずに退去を催促しているよう
で申し訳ありません。」
と、答える場面や
「うち子は、遊んでばかりでどうしようもないんですよね。どうにかなら
ないものですかね。」
なんて、相談を受けることも・・・。当時21歳だったので、相談受けても
私より年上でまだ学生の方のなので・・・という感じではあった。
1人暮らしの学生さんたちへ。
親御さんたちのためにも、
留年とか遊んでばかりの
生活はやめましょう!